スケプティクスな株

株取引をスケプティクス(懐疑的)に見ていきます

ナンピン買いとは?

株投資を行っていると、よく「ナンピン買い」という言葉を目にしませんか?たぶん、みなさん知らず知らずのうちに一度ぐらいは、このナンピン買いをした経験があるのではないでしょうか。

ナンピン買いとは、自分が保有している銘柄の株価が予想に反して下がってしまった時に、さらにまた同じ銘柄の株を買い増しする事を差します。

 それでは、なぜそのような事をするのでしょう。

ナンピン買いの本当の目的を知らなくても、自分が保有している銘柄の株価が購入時よりも下がっていたら、お買い得感からつい買い増しをしてしまうケースもあると思います。

けれど、ナンピン買いの本来の役割は、平均取得株価を下げる事が目的なのです。具体的には、株価100円の株を10株持っていたとします。

その株が80円に下がったので、さらにまた10株購入しました。すると、購入した時の株価は平均して(100円×10枚+80円×10枚)÷20枚と言う計算になり、平均取得株価を90円まで下げる事が出来るのです。

ただ、注意しなくてはならないのが、さらにそのままズルズルと株価が値下がりしてしまうケースもあるという事です。

上手く平均取得価格を下げたと思っていても、実は損失を余計に大きくしている可能性もあります。ナンピンは、漢字で書くと「難平」と書きます。

つまり、「取得株価を平(たいら)にさせるのは難しい」と言う事ですね。